カリフォルニアのパサデナでミステリ書店を営むアドリアン・イングリッシュ。
ある日殺人事件の容疑者となった彼は、LA市警の刑事ジェイク・リオーダンと出会う。
そこからはじまる波乱の人生模様。一話完結型のミステリシリーズ。

天使の影(アドリアン・イングリッシュ1)

ジョシュ・ラニヨン

翻訳/草間さかえ 装画/草間さかえ
Fatal Shadows (Josh Lanyon)

月曜の朝、コーヒーも飲まないうちから刑事の訪問。決していい朝のはじまり方ではない。

書店のオーナーでありミステリ作家でもあるアドリアンは、友人で従業員だったロバートの死を知らされて驚く。だがそれ以上に驚いたのは、彼自身が容疑者になっていることだった。
LA市警のリオーダン刑事から、執拗なまでに疑われているような気がする。そしてアドリアンに届く謎の花束…

ためし読み

死者の囁き(アドリアン・イングリッシュ2)

ジョシュ・ラニヨン

翻訳/冬斗亜紀 装画/草間さかえ
A Dangerous Thing (Josh Lanyon)

ジェイクからの約束のキャンセル、いつものことだ。
始まる前から終わっている関係。

アドリアンは逃げるようにロサンゼルスを後にして、祖母から相続した牧場へと、20年以上ぶりに向かっていた。
消えた死体、敷地の山で見つけたマリファナの群生地、勝手に敷地内を発掘している団体。静かに時間をすごす筈が、何故か頭を殴られて気絶したアドリアンが目覚めると、ベッドサイドにジェイクの姿があった。

ためし読み

悪魔の聖餐(アドリアン・イングリッシュ3)

ジョシュ・ラニヨン

翻訳/冬斗亜紀 装画/草間さかえ
The Hell You Say (Josh Lanyon)

書店のアルバイト、アンガスは何かのトラブルに巻きこまれているようだった。そんな折、悪魔崇拝のような殺人が起き、ジェイクはアンガスの周囲を調べはじめる。
アドリアンもアンガスの大学教授に会いに行ったりしたが、事件に首を突っ込むことで、楽とは言えないジェイクとの関係を余計に緊張させてしまっていた。
ジェイクはゲイであることを隠しつづけている。彼にはそれしか人生がないのだ。

近づくクリスマスは祝祭の日になるのか、それとも…
USABookNews awards for GLBT Fiction

ためし読み

海賊王の死(アドリアン・イングリッシュ4)

ジョシュ・ラニヨン

翻訳/冬斗亜紀 装画/草間さかえ
Death of a Pirate King (Josh Lanyon)

自分の書いた小説が映画化されることになったアドリアン。だがそのパーティで人が死に、捜査にやってきたのは警部補になったジェイクだった。
再会の痛みに気付かないふりをするアドリアンだが、映画スターのポール・ケインから事件の調査を依頼され、自分の濡れ衣を果たすためにもジェイクと協力しはじめる。

終わった筈の恋だ。そもそも始まりもしなかった恋かもしれない。それでもまだ忘れられずにいる。

ためし読み

瞑き流れ(アドリアン・イングリッシュ5)

ジョシュ・ラニヨン

翻訳/冬斗亜紀 装画/草間さかえ
The Dark Tide (Josh Lanyon)

ついにジェイクと一緒になれる日がきた筈が、どうしても心が決まらないアドリアン。
退院して書店に戻ると、夜中に誰かが店に忍びこもうとしていた。改装作業中の屋根裏部屋からは古い死体が見つかる。この建物には1950年代に人が殺されたという噂があるが、死体はそのバンドマンなのか?
アドリアンは、その死体の謎の調査をジェイクに依頼する。

二人は事件の真相にたどりつけるのか。そして、自分たちの真実を見つけられるのだろうか。シリーズ完結作。

ためし読み

So This is Christmas(アドリアン・イングリッシュ外伝)

ジョシュ・ラニヨン

翻訳/冬斗亜紀 装画/草間さかえ
So This is Christmas (Josh Lanyon)

ロンドンでのクリスマスを切り上げ、店に戻ってきたアドリアンは、かつて祖母の牧場で出会ったケヴィンと思いもかけずに再会する。ケヴィンの恋人がいなくなったのだ。
そこでアドリアンは、自分が知る最高の探偵を紹介する…ジェイクを。

少しずつ始まる二人の暮らし。そして猫一匹と犬一頭と。
(表題作他、2本収録 ※電子版単品販売あり)

ためし読み