ボーイフレンドをきわめてみれば
ライリー・ハート
装画/ZAKK 翻訳/冬斗亜紀
Boyfriend Goals(Riley Hart)
思ったことを何でもすぐ言ってしまうマイロ。変人と見なされて世間となじめない彼は、存在すら知らなかった祖母の死と、彼女の書店を相続したことを聞かされる。安定。秩序。いつもの毎日。自分にとって大事な慣れ親しんだものすべてに逆らって、マイロはその島へ向かう。
書店の二階は住居で、そこにはもう男が住んでいた。ギデオン。書店の隣でタトゥパーラーを経営している彼を、マイロは自分の中で「タトゥの人」と呼んでいた。
彼らはこれまで誰にも感じたことのない気安さでたちまち意気投合する。マイロにしてみれば自分たちは「親友のきわみ」だった。
そこから恋人(ボーイフレンド)まではあと一歩。ゆっくり、自分たちのペースで見つける彼らだけの一歩。
ためし読み