好きだったはずのギターも、おもしろかったはずのバスケも、くすんで見え始めたある日。
上ノ山は、壊れたギターを抱えた真冬と出会う。
ギターを修理してやったら、途端に懐かれるが、偶然聴いた真冬の歌が、上ノ山に刺さって――。
キヅナツキが描く、裸のオルタナティヴ・ラブ！

初ライブが近づくが真冬の歌詞は出来上がらない。
緊張感が高まる中、ライブの本番直前、真冬のギターの弦が切れ……!?
待望の第二巻!!

初ライブで気持ちを曲に乗せて歌うことを憶えた真冬。
想いを自覚した真冬と上ノ山はぎこちなく恋を育て始める。
一方、梶と春樹の大学生コンビは……？

秋彦への片恋に悩む春樹は曲作りでも真冬の才能に圧倒される。
息抜きのように春樹は密かに元カノのバンドにヘルプに行くが秋彦に気づかれ……。

秋彦に押し倒されながら、苦しげな彼に差し出した手さえ振り払われた春樹。
それでも秋彦を突き放せないまま、バンドのフェス予選が始まる……!!

バンド「ギヴン」にプロへの誘いがかかる。真冬とバンドをやり続けることに迷いのない立夏は、当然真冬を誘うが、真冬は返事を保留。納得のいかない立夏に、真冬の幼なじみ・柊がギターのサポートともうひとつ、とある依頼をしてきて……!?

プロへの誘いを保留し、立夏や柊に頑なな態度をみせる真冬。そんな姿を目の当たりにし、彼を傷つけたと焦る柊に、「お前も、由紀のことが好きだっただろう？」と玄純が切り込む。違う。俺が好きなのは！　勢いで告白した柊を待っていたのは――。

上ノ山からの一緒にプロになろうという誘いに答えをだせぬまま、どうやって歌っていたのかすら曖昧になった真冬。一方柊たちとのライブを目前にした立夏は、真冬に強引にチケットを渡す。悩む真冬に、幼なじみの柊もチケットを渡してくるが……。

立夏からと柊からそれぞれ渡された2枚のチケットを握り、柊たちのバンド「syh」のライブ会場がある渋谷に降り立った真冬。立ち止まる真冬に声をかけたのは、東京にいるはずのない雨月だった。真冬と彼を取り巻くひとたちの音楽と恋とのすべてがつめこまれた「ギヴン」いよいよ完結!!

光と影と、夜と昼と、夏と冬。全部が鮮やかに響いてくる――。
『ギヴン』のスタイリッシュなイラストを集めた、キヅナツキ初のイラスト集!