転生令嬢は推し活を諦めない!~王妃様の身代わりにされたので、ついでに聖地巡礼することにします~
前世の記憶がある伯爵令嬢のジルは、婚約破棄をされた後は推し活に勤しんでいた。ところがグランシャリオへ嫁ぐフローラ王女の身代わり(しかも夜だけ)を務めよと命じられてしまい……?
陰謀あり、オタ活あり、異世界転生ロマンス♡
【あらすじ】
ジョストラ王国の伯爵令嬢ジルは、奔放なフローラ王女に婚約者を奪われた。今の楽しみは隣国グランシャリオの先々代国王ヴィクトルの推し活をすること。実はジルには前世の記憶があった。今世は大好きな海外ドラマ「聖獣の系譜」の世界だったのだ(ただし推しのヴィクトル王はすでに退場済み)。ところが隣国の現国王マリユスに嫁ぐことになっていたフローラが妊娠したため、ジルは侍女として帯同した上で夜の身代わりを務めよと命じられる。
一方マリユスの従弟で側近のアルは、フローラの人となりを探ろうとしていた。だが関わることができたのは彼女の侍女ジルのみ。さらに数少ない顔合わせでフローラに嫌悪感を抱き始めていたマリユスから、初夜の身代わりと、情報収集のためにジルへの接近を命じられるアル。
それぞれの思惑が渦巻く中、事態は予測しなかった方向へ進んでいく。そしてジルは前世で見た第三シリーズの予告内容──アルが殺される事件が起こる──をぶっ壊すため、王妃の身代わりとしてダイフクとともにマリユスの戴冠式に出席することに……!
Characters
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ジリオーラ・ヴェロニカ・ディ・パトゥッツィ(ジル)
18歳。伯爵令嬢。現代からの転生者。
元々の背格好や全体的な雰囲気がフローラ王女と似ている(化粧で誤魔化せる程度)。
前世では「聖獣の系譜」のヴィクトル王役のルパート・ジャーヴィスを推していた。 -

アルチュール・アンリ・ジョアキム・バザン(アル)
24歳。グランシャリオ王国の現国王マリユスの従兄で子爵。
マリユスと入れ替わることもあるので、普段は付け髭で変装している。 -

マリユス・シメオン・ラウル・クノー
22歳。グランシャリオ王国の現国王。
表情に乏しく、氷のようだと揶揄されている。 -

フローラ・ディ・フレッツィア
ジョストラ王国の第一王女。
19歳。背格好はジルに似ている。化粧が濃く、素顔はわからない。 -

エンリコ・サビーノ・ディ・ガヴァッツィ
22歳。伯爵家の三男で、近衛隊員。ジルの元婚約者。フローラの取り巻きの一人。
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ダイフク(豆大福)
白い大鴉。ジルの相棒。実は聖獣だったことが判明。
お知らせ
上下巻ともに書き下ろしがたっぷり入ります。お楽しみに!















春奈恵先生からのコメント
最終話になりました。お付き合いありがとうございます。
転生令嬢の推し活から始まったお話、いかがだったでしょうか。
このお話を書くきっかけは、市内の某所がとあるアニメの聖地になっているというニュースでした。でも、推しの聖地巡礼できないジャンルもあるよね、それならその世界に転生したら幸せになれるかな? と思ったのです。
まだまだ危なっかしいジルですが、この先も頑張ってくれると思います。
そしてよろしければ、感想いただけると嬉しいです。よろしくお願いします。