椅子職人ヴィクトール&杏の怪奇録
杏のバイト先のオーナーは椅子オタクで、死にたがりで人類嫌いの変人美形で、おまけに店にはアレが出る……?
ヴィクトールの語る椅子談義も楽しい、ふんわりオカルト&ほんのりラブ♡
【ストーリー】
十二月。杏は店の周辺をうろつく不審な男と行き当たった。さらにヴィクトールの家に赴いた時に倉庫を荒らすところに遭遇し、拘束されそうになる。杏を助けてくれたのはかつて店に現れた青いサンダルの女幽霊で、実は彼女は子供だったヴィクトールの傍で最期を迎えたシッターだった。ヴィクトールからは杏への好意とともに、そうした彼の過去を明かされる。
最近のヴィクトールはアンティークディーラーである父親から預けられたと噂される聖遺物絡みで狙われているらしく、不審な男に店内へと忍び込まれる。杏は再び巻き込まれて危機に陥るものの、ヴィクトールたちの助けもあり、男はようやく警察に捕縛され事なきをえる。
迎えたクリスマス。『TSUKURA』でクリスマスパーティが行われた。招待客の多さにヴィクトールは憂鬱になりつつも、パーティ後には杏にプレゼントを贈り、家まで送ってくれる。その時、ヴィクトールから杏が幽霊の類を多く見る理由を指摘されて……?
Characters
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高田 杏(たかだ・あん)
オリジナルチェアを扱う「柘倉(つくら)」、及びアンティークチェアを扱う「TSUKURA」の両店舗でバイトをする高校生。霊感体質。
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ヴィクトール・類・エルウッド(ゔぃくとーる・るい・えるうっど)
椅子工房「柘倉」及び「TSUKURA」のオーナー兼職人。霊を感じ取れるようになりつつある?
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島野雪路(しまの・ゆきじ)
椅子工房「柘倉」及び「TSUKURA」の職人見習い。杏とは高校の同級生。霊感体質。
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室井武史(むろい・たけし)
椅子工房「柘倉」及び「TSUKURA」の職人で、工房長の弟子。霊感体質。
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小椋健司(おぐら・けんじ)
椅子工房「柘倉」及び「TSUKURA」の工房長。霊感体質。
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星川 仁(ほしかわ・じん)
家具工房「MUKUDORI」のオーナー。ヴィクトールの友人で、よく厄介ごとを押し付けてくる。
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岩上夏海(いわがみ・なつみ)
ディーラー。ヴィクトールの父の友人(自称・ヴィクトールの友人でもある)。
お知らせ
ウィングス文庫「椅子職人ヴィクトール&杏の怪奇録⑦ 君のための、恋するアンティーク」は2024年春頃発売予定!!
先生からのコメント
これで椅子職人シリーズは完結となります。
お付き合いくださった読者様方に心よりお礼申し上げます。
楽しんでいただけましたらとても光栄に思います。