長編 短編
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犬晴れのクリスマス(キム・フィールディング)
ひとりきりのクリスマスを過ごしていた大学教授のショーンは、車で轢きかけた野良犬を引き取ることに。その犬が、彼との素敵な出会いを導いてくれた……。穏やかで優しいクリスマス・ロマンス。
偽りの夜が終わる時(ショーン・マイケル)
BDSMクラブへの潜入捜査が終わって、二人の関係は終わったはずだった。どちらも「普通」の暮らしに戻るはずだった。だが、どうしても満たされない何かを求めて、グリフとブライアンは再会する。
帰郷(ベッカ・シーモア)
NASAで働くという夢のためにオーストラリアを去って、8年ぶりに帰ってきたショーン。去る背中を思いきり押してくれた幼なじみのミッチとの再会は楽しみでもあり、怖くもあった。別れたあの日、1度きりのキスを今でも忘れられないから。
片付け魔と散らかし屋に留守番はできるか(クレア・ロンドン)
整頓されて変化のない生活が好きなマーティン。同じマンションに住む、自由で乱雑な暮らしが好きなラス。二人は、彼らを思う友人たちの忠告でマンションの住人同士の留守番募集に参加する。相手の部屋の様子に、どちらも拒否感を示すのだが…
それを愛と呼んで(タマラ・アレン)
1930年代、世界大恐慌のさなか、クビになりかけの新聞記者ウィットは安宿に似つかわしくない上品な身なりの男ピーターと出会う。ピーターは高級住宅地の豪邸に住んでいた。管財人に取り立てられるまでの住み処だが。誰もが希望を失っている時代の隅で、その出会いは小さな灯火のようだった。
理想の肖像(ベッキー・ブラック)
夜中に事故現場へ駆けつけた記者のポールは、救命士のドリューが少女をかかえて大破した車の中から出てくる瞬間のスクープ写真をものにする。その勇気は自分にはないものだと憧れるだけのポールだったが、次第にドリューに惹かれ…
ALASKA(キム・フィールディング)
屋根の上でクリスマスの夜を越すスコットとマルコ。13歳のスコットはいつかマルコをこのつらい生活から救い出して「アラスカにつれていってやる」と言う。小さな、子供の約束。そんなものがかなうほど人生は甘くないと、ふたりとも知っていた。それでもクリスマスのたびにマルコはその日を待っていた。
海に魚はたくさんいても(ジョシュ・ラニヨン)
今度こそ素敵な出会いだ、と信じるブレアーのことを、親友のフィンは微妙な気持ちで見ていた。ずっと昔からブレアーのことが好きだったのだけれど、勢いにまかせてキスした夜のことはまるでなかったことにされている。ブレアーのデートのの下準備のために、二人は久しぶりの難破船ダイビングへ出かけることになった。
クリスマスの航路(ジョシュ・ラニヨン)
カリフォルニアのカタリナ島で、シェインは自分にかけられた証拠品窃盗の疑いが晴れるのを待っていた。そしてFBI復帰が決まったその日、島で出会った恋人、ノートンに知らせに行くが…ノートンは消えていた。そして2年後、島のコテージを訪れたシェインは、ノートンそっくりな男と再会する。彼の正体は?
夜の眼(ジョシュ・ラニヨン)
あの男が脱獄した。かつてパーカーを騙し、パーカーのすべての誇りを、世間からの評価を、友人を、他人への信頼を叩き壊し、命までも奪いかかった殺人者が。身を隠そうとするパーカーに、口数少ないスタッグ警部補が護衛として付き添い、二人は山荘へと向かうが…。
クリスマス・スレイブ(シャノン・ウエスト)
新しい恋人に裏切られ、有り金失って絶望のクリスマスを迎えようとしていたマイケルの前に、別れた恋人のローガンが姿を見せる。金と引き替えに、クリスマスまでの一週間、自分の奴隷になれと。
この喝采を、彼に(T・A・ウェブ)
記者のポールは、クラブの楽屋でマシューというドラァグクイーンにインタビューする。大柄で毛むくじゃらのマシューは18歳の時から30年近いドラァグクイーンのキャリアを持ち、エイズ対策に100万ドル近い寄付金を集めている。そのモチベーションは、とたずねられたマシューは、昔の恋の話を始めた。1980年代、それは甘く苦しい運命の恋だった。
バレンタイン・シャワー(ジョン・C・ハウザー)
ルーベンは出会い系サイトで結婚相手を大まじめに探しているのだが、全然うまくいかない。彼の分析上、そろそろ家庭を持つべき頃合いなのに。数字ならいくらでも読めるが、人間は彼にとっては難解すぎた。いつも相談に乗ってくれるボスのテリーすら何か挙動不審になってきて…。
欠けた景色(ジョシュ・ラニヨン)
FBIのナッシュは地元警察との研修を終え、空港で警官のグレンと別れる。別れがたい思いを振り切って。だがその後、グレンがそのまま姿を消したと知り… ★文庫「So This is Christmas」収録作
Speechless(キム・フィールディング)
工員のトラヴィスが仕事帰りに声をかけた男は、言葉を失ったギター弾き。話せない彼のかわりに、トラヴィスはそこに座っては二人分話した。次第に近づいていくふたり。
聖夜の理由(クリッシー・マンダー)
クリスマスに実家に帰ろうとしていたアダムは、車を出してくれるはずの友人に置き去りにされる。「10年に一度の嵐」の中、途方に暮れるアダムは寮の掲示板でドライブシェアの相手を見つけた。だがやってきたのは目つきが鋭い男。二人は雪の中を進んでいく。
SKY BOUND(アレクサンダー・ヴォイノフ)
1945年。ドイツの敗戦の色は濃くなっていた。エースパイロットの少尉にあこがれの眼差しを向けていた整備兵フェリクスはある週末、少尉の故郷に誘われ、甘い週末を共に過ごすが、戦火は激しく…。
雪の天使(ジョシュ・ラニヨン)
宝石泥棒を引退して牧場を営むノエルは、クリスマス前日の朝、FBI捜査官カフェが玄関先に立っているのを見て仰天した。カフェはノエルを追い続け、しかも10年前に一夜をともにしたことがあったのだ。その上カフェは、ノエルが新たな窃盗事件の犯人だと信じ込んでいるようだった。 ★文庫「So This is Christmas」収録作
恋する狼(J・L・ラングレー)
人狼のレインは、群れのオメガだが決して言いなりになるような性格ではない。だが群れのアルファに力負けしそうになったところに、ほかの街からやってきた人狼のデヴリンが救いに入った。それはさらなるトラブルを呼ぶ、メイト同士の甘い出会い。