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――Q1 「艶漢」の発想はどこから? 何かきっかけやアイディアのもとになったものはありますか?

ヨーロッパ風ファンタジーの漫画の投稿作の批評で、碧也先生が「和風ゴシックの作品も見てみたい」と言ってくださったのが嬉しくて、「次に描く漫画は和風にしよう」と思っていました。あと、明治大正あたりの和洋折衷感が好きなので、そういう雰囲気にしたいなあと。

又、自分が普段感じている、納得のいかない気持ちや事象をぶつけてみたくて、そういったことができる作風の漫画にしようとも思っていました。

あと、私は長年、男が描けないのがコンプレックスだったので、自分への荒療治で男ばっかりの漫画にしたいとも思いました。更に、世の中には女の子のお色気アクションものは沢山あるのに、なんで男はやらないのだろう…という疑問から、自分でやってみることに。 主人公の登場シーンは全裸でいこうと、それだけは最初から決めてました。 開拓できるものならしてみたいし、喜んで下さる読者様が居て下さるのなら描き甲斐もあるというものです。

――Q2 キャラクターには、モデルやイメージのもとになったものはありますか?

だいたいモデルがいます。一つのキャラにつき、1~3人くらいの人を混ぜ合わせています。友人だったり、芸能人や芸術家だったり。
映画に一瞬だけでてきた登場人物を勝手に設定を夢想して、アレンジして自分のキャラにすることも。

――Q3 「艶漢」を描くにあたって、苦労しているところ、気をつけているところを教えてください。

事件やお話を一生懸命描くと、メインキャラクターが生き生きとする描写が少なくなってしまいがちになる点です。
やっぱり、詩郎や光路郎が居てなんぼの漫画なので、お話の中の添え物みたいになってはいけなくて、そこは気を付けたいなあと思います。
あと、男子達と美少女の表情や体のラインの描写はなるべく力を入れるようにしています。あまりに自分が疲れ過ぎると、描写が雑になって魅力がなくなるので、なるべく集中して。

――Q4 画材、もしくはPCの動作環境・使用ソフトなど教えてください。

アナログだとドクターマーチンと水彩絵の具。PCは、今はWindowsで、ペインターとフォトショップを使っています。

――Q5 『第三画集 少年艶舞』が発売になったばかりですが、今後どんな画集を出したいですか?

どうしても漫画のお仕事が最優先なので、漫画を描くうえで描いたカラーが中心になるように思います。
漫画のカラー以外で描きたいカラーは、とにかく屋台。屋台!
でも、屋台の絵はほんとに時間を喰うので、漫画描きながらでは難しいです。
しかし漫画が一番描きたいから問題ありません。だから、やっぱり漫画のキャラ達のカラーかなあと。
男子をもっとカラーで上手く描けるようになりたい。精進します。

――Q6 『艶漢』が舞台化されました。舞台をご覧になった感想を教えてください。

元々期待していましたが、こちらの期待以上に素晴らしかったです。もの凄かったです。

私は、自分が、三次元化が不可能に近い漫画(キャラも内容も)を描いている自覚があったので、舞台に憧れつつも実現は難しいんだろうなと思っていました。
なので、舞台化が決定した時は「奇跡が起きた」と思いました。

暴れ馬を乗りこなしてみせようと、舞台化に名乗りを上げて下さったクリエイターの皆様と役者様方には感謝しかありません。

そして、舞台的に難しい原作を、ほさかようさんの手腕で非常に面白く仕上げて頂き、各キャラクター達も、まるで漫画から出てきたかのようです。
外観だけでなく、演技も含めてです。本当に素晴らしい。
特に三次元化が難しいと思われていた詩郎と安里も本当に素晴らしく、もはや原作以上に彼ららしかったと思います。
あんな体型の男性がこの世に実在するのだと、描いてる私が一番驚きました(笑)。

ミステリアスな展開と、要所要所ではずさずに起きる笑い、そして切なさ、更に、これでもかと見せつけられる美男子達の艶姿に狂乱する舞台会場。
舞台オリジナルの要素もあったのですが、それも素晴らしく映えていました。
原作の読者様方からも絶賛頂き、本当に素晴らしい舞台を創って頂けたと、改めて実感しました。

――Q7 先生にとって舞台『浪漫活劇譚 艶漢』はどんな作品となりましたか?

たぶん一生忘れない舞台になりました。
きっと現実世界には存在し得ないだろうなと自覚しつつも描いてきた、自分が理想とする男子達が、そのままの姿で目の前に現れた訳ですから。
もちろん、女性達も本当に素敵でした。それに、原作では男子とは言えないキャラですが、早乙女さんも。本当に素晴らしかった。
最初観た後、感動のあまりしばらく立てなくなった程です。

――Q8 『艶漢』が2016年8月に『歌謡倶楽部 艶漢』として新しいステージになります。先生の意気込みは?

きっと素晴らしいショーになると思っています。私が協力させて頂けることは、何でもやりたい気持ちです(笑)。

――Q9 2017年は『艶漢』10周年ですが、どんなお気持ちですか?

なんだか、もうそんなになった?と思うぐらい「早いなあ」という感じなのですが、もっと力を付けて、描くペースを早くしていけたらなあと思います。
それぐらい、まだ描きたいことは多い漫画です。
そして、こんなに長く続けさせて下さった読者様方と、編集部の皆様に本当に感謝しています。

――Q10 では最後に、読者の方に、メッセージをお願いします!

艶漢を読んで下さり、本当にありがとうございます。
この作品は私のデビュー作で、おそらく私の「やりたかったこと」の闇鍋みたいな、良くも悪くも「濃い」漫画だと思っています。
それをこれまでの巻、読み続けて下さってる貴方様は、きっと私とどこか意識下で通じるものがあるのだろうと思います。
それは私にとって、本当に嬉しい奇跡的な出会いのようなことです。

ご期待を裏切らないよう精進し、彼ら、彼女らの人生を描ききっていきたいと思っていますので、どうぞ今後とも艶漢を可愛がってやって下さい。

艶漢
著:尚月地
ノーフン(フンドシしてない!?)の美少年傘職人・詩郎と、熱血正義漢な巡査殿・光路郎が出会うアンダーグラウンドなエログロ事件簿!!

▶コミックス10巻、8月上旬発売決定!!

 

 

――Q1 「極彩の家」の発想はどこから? 何かきっかけやアイディアのもとになったものはありますか?

塩船観音寺のつつじまつりを訪れた際に、極楽のような美しい庭と溢れる色彩に圧倒されて着想しました。

――Q2 キャラクターには、モデルかイメージのもとになったものはありますか?

とくにありません

――Q3 「極彩の家」を描くにあたって、苦労しているところ、気をつけているところを教えてください。

物語の設定上、登場人物の髪型がコロコロ変わるので髪の長さと、誰が誰だかわからなくならないよう注意しています。
あと和服のようなものを描くのが初めてなのでそれもなかなか難しいです。

――Q4 和洋折衷で豊かな世界観ですが、イメージのモデルになった建物や場所はありますか?

寺社めぐりが趣味なので、あちこちで撮ってきた写真から素敵だなと思う部分をピックアップして参考にしています。
一番参考にしているお寺はもしかしたらピンと来る方もいらっしゃるかもしれません。
一般の人々が住む街などは台湾で撮ってきた写真等も参考にしています。

――Q5 画材、もしくはPCの動作環境・使用ソフトなど教えてください。

ペン入れまではアナログなので、原稿用紙にG&丸ペン等を使って描いています。
その後ペン入れ済み原稿をスキャンしてコミスタでベタとトーンを貼ります。

カラーは水彩で描くことが多いです。クレスター水彩紙にホルベイン水彩絵具です。
PCで塗るときはクリスタを使うことが多いです。

――Q6 読者の方に、メッセージをお願いします!

今私が好きなものや興味のあるものなどをギュウギュウに詰めて描いています。 楽しんで頂けましたら嬉しいです!

極彩の家
著:びっけ
鮮やかな色の髪を持つ色彩の子が育てられる寺院「極彩の家」で繰り広げられる、聖き色を宿す子どもたちのメロウ・ファンタジー!

▶コミックス1巻、5月下旬発売決定!!

 

 

――Q1 「おじさんと野獣」の発想はどこから? 何かきっかけやアイディアのもとになったものはありますか?

発想は言わずと知れた「美女と野獣」からです。お話の中でまずヒロインより先にお父さんが森に迷い込んで野獣に閉じ込められるんですが、ヒロインが来てくれないままお父さんと野獣で2人で住むことになったら楽しいだろうなとずっと思っておりまして、そこからこの物語が浮かびました。

――Q2 キャラクターには、モデルかイメージのもとになったものはありますか?

特にありません。おじさんはもっと禿げ上がったオジサンでもいいかなと思ってたんですが…

――Q3 「おじさんと野獣」を描くにあたって、苦労しているところ、気をつけているところを教えてください。

とにかくおじさんと野獣しかでてこなくていまいち画面に花がないので(それでも描いてる方は楽しいのですが) せめて女子が出てくるシーンは華やかに描こうと頑張っています。

――Q4 画材、もしくはPCの動作環境・使用ソ フトなど教えてください。

iMacです。ソフトはまだコミスタで描いてます。 WACOMの液タブでほとんど作業してます。

――Q5 今後の見どころを教えてください。

これまではおじさんと野獣の2人が自分の意志で外に飛び出すまでを描きましたが、 これからは二人の恋(二人のそれぞれの恋です)や友情、他のキャラクターとのわちゃわちゃやごたごたを楽しく描けたらいいなと思っております!

――Q6 最近ハマっているものがあれば教えてください。

なんだろう…まだ入口程度なんですがアメコミをいろいろ読んでみたいです。

――Q7 読者の方に、メッセージをお願いします!

「美女と野獣」のお話からはずいぶん遠ざかってしまいましたが、自分の意志で自由になったおじさんと野獣がこれからどうやって人生をウェーイと楽しむのか。
ぜひぜひお付き合いいただければ幸いです!!!

おじさんと野獣
著:糸井のぞ
帰宅途中オヤジ狩りに遭遇したさえないサラリーマンの洋介。逃げ込んだ洋館で出会ったのはどこからどう見ても野獣なんだけどーー!?

▶Wingsで連載中!!

 

 

――Q1 「祇園祭に降る黒い花」の発想はどこから? 何かきっかけやアイディアのもとになったものはありますか?

祇園祭を冬にやったらどんなだろうというのが元で、そのきっかけが「祇園祭と戦国京都」という本の帯の、冬に行われた祇園祭という一文でした。実際見られない事をマンガの中で出来たら面白いな見たいなという気持ちでした。

――Q2 キャラクターには、モデルかイメージのもとになったものはありますか?

小さい体でリーダーなのと大きいけど従者の組み合わせが最初のイメージでした。薙は今と変化ないですが、対の鴎がケンカ腰だったりやたらギスギスした性格してました。何をやっても「ケンカしかしないなー」と頭を抱え、トイレ行ってスッキリして鴎をヘタレに方向転換したらうまく収まりました。

――Q3 「祇園祭に降る黒い花」を描くにあたって、苦労しているところ、気をつけているところを教えてください。

祭に関連する事を設定や話になるべくちりばめていけたらと気をつけています。祇園祭が初めての方にも、なにかしら興味のとっかかりが出来れば嬉しく思います。苦労は京都市内のビルちょっと上から撮れそうな所探し・・・いい所ないか探してます!

――Q4 画材、もしくはPCの動作環境・使用ソフトなど教えてください。

PC:win7、HDD2TB メモリ16GB-RAM
使用ソフト:PhotshopCS6 clipstudio comicstudio
その他使用:wacomIntuos5 原稿用紙 シャーペン

――Q5 もしも先生が山鉾だったら、誰を衛り方に選びたいですか。理由も。

元気!明るい!の花鶏。この役立たず!と罵られそうですがちゃんと守ってくれそう。

――Q6 よろしかったらペンネームの由来を教えてください。

デビュー時、簡単読みやすい事と呼ばれて気付けるよう本名の一部を取って決まりました。

――Q7 読者の方に、メッセージをお願いします!

はじめまして! 祇園祭の山鉾は、ひとつひとつに人格を持たせるとドラマチックだったり切なかったりと、掘れば掘るほど面白いお話が盛りだくさんに浮かんできます。これから始まる薙たちとのおつきあい、どうぞよろしくお願い致します!

祇園祭に降る黒い花
著:夏乃あゆみ
人の姿をした山鉾の薙とサポート役で衛り方のヘタレ高校生・鴎。祇園祭の間、疫神を祓うため、京の空を飛ぶが……。和風バディ・ストーリー!

▶コミックス1巻、6月下旬発売決定!!

 

 

――Q1 「熱帯デラシネ宝飾店」の発想はどこから? 何かきっかけやアイディアのもとになったものはありますか?

離島のド田舎生まれの祖母が「若い頃は大陸の都会に行ってみたかった」と言っていたのと、私がアジアの熱帯地方をウロウロするのが好きなので、舞台にしてみました。(嬉野君)

――Q2 キャラクターにモデルかイメージのもとになったものはありますか?

動物番組で「柴犬は人懐こくて可愛いけど、我が強くて暴れん坊」と言っていたので、主人公にしようと思いました。いずれ他の犬種に育つかもしれません。(嬉野君)

――Q3 「熱帯デラシネ宝飾店」を描くにあたって、苦労しているところ、気をつけているところを教えてください。

背景!(笑)とにかく描いたことないものがわんさか出てくるので…でもなるべく原作のイメージがそのまま出るよう、小物ひとつでもちゃんと描こうと。(夏目イサク)

――Q4 画材、もしくはPCの動作環境・使用ソフトなど教えてください。

カラーはアナログで描いたものを取り込んで、saiで色塗り。モノクロは完全アナログで、紙にインクで描いたものにトーンをせっせと切って貼ってます。(夏目イサク)

――Q5 合作のお話が来た時どう思いましたか?

担当さんから電話で打診を受け、0・5秒で「やるやるやる、やりまっす!」と即答しました。小説以外のお仕事は初めてなので嬉しかったです。(嬉野君)

初めは自分が考えないようなもの描くのは楽しそうだな~くらいに思ってたんですが、嬉野さんに原作をやってもらえると聞いて、それはぜひともやりたい!と。嬉野さんのお話大好きなので!(夏目イサク)

――Q6 ご自分の原作が実際にマンガになってみていかがでしたか?

月並みですが、感動しました。漫画なのに「私の作ったキャラクターが動いてしゃべってる!」と錯覚してしまいそうなほど。それほどに画面が生き生きして見えました。(嬉野君)

――Q7 現時点で一番お気に入りのキャラ・お気に入りのシーンを教えてください。

まだ漫画には出てきてないんですが、雰囲気的には翡翠かな…でも1話目を描いたら遥にすごい思い入れができて、アシさんたちと「ハルカス」ってあだ名つけて勝手にこれからのこととか色々妄想してました(笑)一話目、ハルカスが豹変するところ好きです。(夏目イサク)

――Q8 読者の方に、メッセージをお願いします!

「せっかく漫画なんだから話も派手に華やかに!」を目指しています。イサク先生は作画が大変だろうなーって思いながらもシナリオ書いてますが(笑)、よろしくお願いします!(嬉野君)

まさに大変な背景シーンてんこ盛りで1話目からひーひー言ってました(笑)。でもそれだけスケールが大きくてわくわくする設定がたくさん詰まっているお話で、私もこの先が単純に楽しみです。嬉野先生の世界観が少しでも伝わるよう作画がんばりますので、ぜひお話追ってみてください!(夏目イサク)

熱帯デラシネ宝飾店
著:夏目イサク×嬉野 君
病死した大叔父の殺害容疑をかけられ、町を逃げ出した真咲。大叔父の遺産として、妙に腕っぷしの立つ謎の三人組を相続することになり!?

▶Wings6月号より連載スタート!!